たまのおいとま

めぐりあわせのおかげで海外でしばしおいとまいただくことになった会社員の冒険と発見と悟り

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

マンガの話 「ONE PIECE」を読んで ①

以前いろいろなアプリの話で書いた通り、ONE PIECEアプリで毎日3~4話ずつちまちま読み続け、ついに無料で読めるところを読みつくしました! と、この記事は実は結構前に書いた文章なので、もしかすると今はもっと読めるようになっているかも? 931話くらい…

笑いと異文化コミュニケーション能力 ④

彼女は少し考えた後、コミュニケーションの才能がある、と言ってくれました。 私はすごく嬉しくなると同時に、ほんとか?とも思いました。 なぜなら、その子は(それも文化的な違いなのだと思いますが)、私が英語に自信がなくてぼそぼそと話したり、言って…

笑いと異文化コミュニケーション能力 ③

だとすれば、共通することというのは、どういう環境下であろうと、人間としての共通する事柄ということになると思います。 私は、この共通認識を意識して話をすることが異なる文化背景を持つ人と話すときに役立つと思いますし、そこで笑いを取れるということ…

笑いと異文化コミュニケーション能力 ②

それは、人間として共通することであれば一致することが多いということです。 例えば、宿題をしなきゃと思うのに、ついついせずに遊んでしまう、とか、テスト前に焦って準備をする、とか、痩せようと思うのに痩せられないとか、いろいろあります。 いろんな…

笑いと異文化コミュニケーション能力 ①

前に「語学の突破口らしきもの」という記事に、中国語を習っていたとき、先生が質問する度に大喜利大会のようになるのが面白かったと書きました。 みんなが先生の質問に対して、本当のこと(でも意外なことだったり、突拍子もないことだったり)を言うのがと…

東京オリンピックの開会式を見ながら考えたこと ⑫

どういう伝え方が伝わりやすくて、どういうことは比較的共通認識と思っていいのか、その感覚が身につくまでには、やっぱり実際に多くの人と会って、多くの人と言葉を交わして体得するしかないのだと思います。 だからこそ、私は多くの日本人に、もっと世界に…

東京オリンピックの開会式を見ながら考えたこと ⑪

香港の中国語の先生が東京オリンピックの開会式をすごく楽しみにしていたことを思い出しながら、私は悔し紛れに前回大会の閉会式の日本のパフォーマンス、東京大会の予告も見てしまいました。 あれは分かりやすい、と思いました。 地球の裏側からマリオが土…

東京オリンピックの開会式を見ながら考えたこと ⑩

このことはすごく重要なことで、日本人の意識にどこかそういうものはないか、常に考えておく必要があります。 自分の文化を愛すれば愛するほど、その、他の国との違いを知れば知るほど、大切に思えば思うほど、ふと、他の国の人も、自分の育った環境の文化を…

東京オリンピックの開会式を見ながら考えたこと ⑨

例えば北京オリンピックの時、オリンピックの歴史を絵巻物のように移したスクリーンの上を、聖火の最終ランナーが空中で駆け抜けていき、最後にバーンと勢いよくスタジアムの高いところにあった聖火台に火が灯る、そういう演出がありましたが、これはとても…

東京オリンピックの開会式を見ながら考えたこと ⑧

東京オリンピックの開会式は、総じて言うと、その期待値に反して国際的な評価が髙いとは言えなかったと個人的には思っているのですが、その大きな理由(と私が思っているの)は分かりにくさです。 例えば、途中で日本全国津々浦々のお祭りや行事の動画が流れ…

東京オリンピックの開会式を見ながら考えたこと ⑦

こういうすれ違いは夫婦間によくあることだと思います。 性格も価値観も違うから、すれ違ってしまうのは当たり前です。 夫婦こそが、異文化理解の必要のある一番身近な相手なんだろうと思います。 夫は私よりもずっときれい好きで、実際コンロの周りもよく掃…

東京オリンピックの開会式を見ながら考えたこと ⑥

こういう会話を耳にしたとき、私たちは、文字通りの意味は分かるのに、どういう意味か分からない、という謎の状態に陥ります。 それで、自分には語学力がないと誤解したり、どれだけ勉強しても外国人とコミュニケーションを取ることなんて難しくてできない、…

東京オリンピックの開会式を見ながら考えたこと ⑤

こういうとき、コミュニケーションを阻んでいるのは、言葉の壁ではありません。 文化の壁でもありません。ただただ、説明不足なだけなのです。 同じシチュエーションで、最初に、「あなたの背景画像、とってもきれいですね!」から会話を始めれば、それだけ…

東京オリンピックの開会式を見ながら考えたこと ④

でも、文化背景や言語経験が異なる人にとっては、そういう憶測はできません。「それ何の写真ですか?」という一言には、感情の色がついていないのです。 その写真が綺麗だと思っているのか、奇妙だと思っているのか。 背景写真を設定していることを快く思っ…

東京オリンピックの開会式を見ながら考えたこと ③

つまりこの場合、一番伝えなければならないのは、それが取りに行かなければならないと思わせるようなカードであることです。 それによって相手をまず、確かに取りに行かざるを得ないよね、と思ってもらわないと話が先に進みません。落ちも何もあったものじゃ…

東京オリンピックの開会式を見ながら考えたこと ②

よく、英語の上手下手ときちんと伝わるかどうかは別だ、と言われます。 これは本当にその通りで、知っている文法や単語が少なくても、伝わるときは伝わるし、時には、何も言葉にしなくても伝わることがあります。 一方で、伝わらない時には事実が間違いなく…

東京オリンピックの開会式を見ながら考えたこと ①

スポーツ観戦の楽しみを全然知らなかったのですが、去年の夏はせっかく東京にオリンピックが来てるんだし、ということで、実際に見にはいけないけど、少しでもオリンピック気分を味わおうと、かなり真剣に見ました。 (そう、熱く語りすぎて家族からオリンピ…

ゲームのやり込み要素 ②

一つのゲームが複数のやりこみ要素を持っていることもあるし、一つだけのこともあります。 でも基本的にはこのやり込み要素の種類が多ければ多いほど、ゲームとして対象の間口が広いと言えると思います。 そしてこのやり込み要素は、人によって好き嫌いが分…

ゲームのやり込み要素 ①

いやあ、アルセウス面白い! 今日はゲームの話をしようと思います。 香港にいたとき、Switchを買った直後、パッケージではなく、ダウンロード式で売っているソフトが、今までとは比較にならないほど、しょっちゅう安売りしていて、どのゲームが買いなのかと…

本の話「鹿の王」⑧

ちょっと脱線しますが、私はハリーポッターで作者が一番伝えたかったことも、これだと思っています。 ハリーとヴォルデモートは、その持って生まれた資質にたくさんの共通点があって、一部つながっていると思われるところすらあって、嫌悪感を覚えると共に、…

本の話「鹿の王」⑦

「鹿の王」にはこうあります。 たしかに病は神に似た顔をしている。いつ罹るのかも、なぜ罹るのかもわからず、助からぬ者と助かる者の境目も定かではない、己の手を遠く離れたなにか―神々の掌に描かれた運命のように見える。…だからといって、あきらめ、悄然…

本の話「鹿の王」⑥

今私が悩んでいるのは、私が「悩む」という反応をするようなインプットがなされただけ、と考えられるし、誰かとの関係性が悪いのも、その誰かの性格や生き方があって、私の性格や生き方があって、それが「在るように在」った結果、ある出来事が二人の間に起…

本の話「鹿の王」⑤

もちろん、そういう自然の摂理を頭では分かっているものの、私たちは天国でまた会えるとか、生まれ変わって会える気がするとか、空の上で見ているとか、多分そんなの全部大嘘だけど、ただ「在るように在り、消えるように消え」ただけで、それ以上でもそれ以…

本の話「鹿の王」④

これを読んで私ははっとしました。そうか、身体にとっては、病素そのものが有害なのではなくて、それが有害となるのはただ一つ、生命を脅かす存在になった場合のみなんだ、と気づきました。 「病」素、なんていう名前を付けたのは人間の勝手なセンスで、私の…

本の話「鹿の王」③

そこで感じたことをざっくりとまとめると、ああ、なんだ、自分も自然界の中の一部で、ただ生まれて、死ぬだけなのだな、ということでした。 そこに善も悪もなくて、成功も失敗もなくて、ただただそうなっている、というだけなのだと思いました。 ちょっとこ…

本の話「鹿の王」②

でも香港に来て、それが全ていったん消えて、身一つになったとき、日本にいた頃には表面化しなかった、自分のふがいなさがたくさん見えてきました。 今から思えば、家事にしても海外生活にしても、今まで経験値が低かったことをやろうとするのですから、失敗…

本の話「鹿の王」①

本当はこの本を読んだのはもう1年以上も前の事です。 その頃私は、「完璧主義の出口⑧」に書いたような、自信も自尊心もなくて、でも自分に求める要求ばかりは高い、苦しい日々を過ごしていました。 それに加えて、コロナで帰国できない中、尊敬する大切な家…

完璧主義の出口 ⑭

まとめると、完璧主義を卒業するには、 ①そもそも完璧主義を卒業することが次の自分の最優先課題だと考える ②完璧主義を卒業するとどんないいことがあるか、実際にまわりの人の情報を得て、生き生きと想像する ③成功とか失敗とか事前に判断せず、自分の心が…

完璧主義の出口 ⑬

師匠と一緒に過ごして、そういうことに気づき、師匠の真似をして、ちょっとでも心の動いたことに手を出すことを繰り返しました。 そうやっているうちに、思ったよりたくさんの、成功体験を積めることに気づきました。 振り返れば、純粋な失敗と思うことは何…

完璧主義の出口 ⑫

その成功の数があまりにも多いから、師匠はやっぱりついている人なんだ、とか、やっぱり人とは違うセンスを持っているんだ、と私は思い込んでいましたが、長い時間を一緒に過ごして、そういうわけではないのではないか、と思い始めたのです。 師匠が持ってい…