たまのおいとま

めぐりあわせのおかげで海外でしばしおいとまいただくことになった会社員の冒険と発見と悟り

笑いと異文化コミュニケーション能力 ③

だとすれば、共通することというのは、どういう環境下であろうと、人間としての共通する事柄ということになると思います。

 

私は、この共通認識を意識して話をすることが異なる文化背景を持つ人と話すときに役立つと思いますし、そこで笑いを取れるということは、その共通認識をしっかりつかんだ証明だと思っています。

 

コミュニケーションを取るということは、同じ土俵に立つということなのだと思います。

相手が見ているものと同じものを見て、同じ感想を抱くこと。

もちろん、そこから先は別のものを見て、別の感想を抱くかもしれません。

 

でも、とにかく最初の出発地点が同じでなければ、コミュニケーションが取れたとは言えないのではないでしょうか。

 

その出発地点を合わせるのに、手っ取り早い方法はいろいろありますが、そのうち最も高度で、かつ、爆発的な効果を持つのが笑いだと思います。

 

コミュニケーション能力って何なんだろう、と考えるきっかけになった、今でもよく印象に残っている出来事があります。

 

あるとき、中国語の授業で、「有天赋」という表現が出てきました。

ヨウ ティエンフ、と読んで才能がある、という意味です。

 

クラスメイトの何々さんはどういう面で才能がありますか?と先生が質問していく中で、私にはどういう面で才能があると思いますか?と私の友達が聞かれました。

                             つづく