東京オリンピックの開会式を見ながら考えたこと ⑦
こういうすれ違いは夫婦間によくあることだと思います。
性格も価値観も違うから、すれ違ってしまうのは当たり前です。
夫婦こそが、異文化理解の必要のある一番身近な相手なんだろうと思います。
夫は私よりもずっときれい好きで、実際コンロの周りもよく掃除してくれるので、つい気になって、何の気なしに発してしまった言葉だったのだと思います。
その後夫は、美味しい!とか、作ってくれてありがとう、とかいろいろ言ってくれたのですが、もうあんまり耳に入ってきませんでした。
「コンロの周り汚いね」という言葉には、チャーハンを作ったことを快く思っていないという感情があると感じてしまったからです。
順番が違うと思うと不満を伝えて、それからはそういうけんかをしなくなりました。
その時私自身も、伝え方の順番次第でこんなに印象が変わるんだ、と実感しました。
一番伝えたいことは最初に言うことが肝心です。
まあ、この場合夫が一番伝えたかったのは、本当にコンロを綺麗に使ってくれ、ということだった可能性もありますが(笑)そのあたりは臨機応変に、相手を怒らせたいのかどうかを考えた上で、自分の主観の順序と相手に伝える順序を操作することがあっても良いと思います。
逆に言えば、本当に伝えたいなら、相手を怒らせてもいいから率直に言うべきかもしれません。
先ほどの例も同じように考えることができて、怖い顔して何度も散々「それ何の写真ですか?」と聞いた後で、もし「その写真綺麗ですね!」と言ったところで、もう相手の耳には入らないかもしれません。
さて、前置きが長くなりましたが、そうです、これは私が東京オリンピックの開会式を見ながら考えたことなのです。
以下、私の独断と偏見ではありますが、率直に思ったことを書いてみます。
つづく