たまのおいとま

めぐりあわせのおかげで海外でしばしおいとまいただくことになった会社員の冒険と発見と悟り

東京オリンピックの開会式を見ながら考えたこと ⑥

こういう会話を耳にしたとき、私たちは、文字通りの意味は分かるのに、どういう意味か分からない、という謎の状態に陥ります。

それで、自分には語学力がないと誤解したり、どれだけ勉強しても外国人とコミュニケーションを取ることなんて難しくてできない、などと思い込んだりしてしまうのです。

 

でも、外国人が外国語を学ぶとき、そんなマニアックな共通認識まで学ぶべきなのかどうかは、考えものです。

その世界にどっぷり漬かって生きていきたいなら必要かもしれませんが、それがなくても、コミュニケーションは十分とれます。

 

重要なのは、何を一番伝えるべきなのか、相手の頭の中にあるあらゆる可能性を排除して、自分が言いたいことだけを想像させるにはどうしたらいいのか、考えて情報を出すことです。

 

それができるようになることが、本当の意味での国際性を身につける、ということなんだと思います。

 

伝える順番も重要です。

 

夫と暮らし始めてすぐの時、こんなことがありました。

私はその時チャーハンを結婚してから初めて作っていて、早めに帰れた私は急いでスーパーで材料を買い、小さなフライパンで頑張って作っていました。

 

そしてやっと帰ってきた夫に、私は満足げに「おかえり!」と声をかけ、こんなの作ったよ、一緒に食べよう!と言おうとしました。

が、夫の第一声は「コンロの周り汚いね」だったのです。。

 

作る最中にフライパンから飛び出た具が散乱していたのですが、私は焦げないように混ぜたり、調味料を作ったり、必死でいろいろしている間、全然気がつきませんでした。

                              つづく