本の話「鹿の王」⑧
ちょっと脱線しますが、私はハリーポッターで作者が一番伝えたかったことも、これだと思っています。
ハリーとヴォルデモートは、その持って生まれた資質にたくさんの共通点があって、一部つながっていると思われるところすらあって、嫌悪感を覚えると共に、不安になるハリーに、ダンブルドアは言います。
具体的に何と言ってたかは忘れてしまいましたが(忘れたんかい)、選んだものにあなたはなるんだ、という趣旨だったと記憶しています。
同じ性質や持って生まれたものが完全にその人の人生を決めるわけではない。
自分が信じるもの、選んだものが次のあなたを作る、と、あの長い長い話で結局一言で伝えたいことをまとめると、それが一番だったのではないかな、と思っています。(あくまで勝手な私の予想ですが笑)
だから今はそれくらいの気持ちで、気を楽にして、自分が自分のままで、その存在が世界の中で「生きる」ように選択して生きていけば良いのかなと思っています。
在るように在り、消えるように消えるだけだからこそ、目の前の人生を自分なりに精一杯生きろと、そういうメッセージをこの本から受け取った気がします。
ありがとう。この本に出会えて良かったです。
完