マンガの話「鬼滅の刃」⑤
そういう、何かと向き合って賛否両論ある答えを出そうとするとき、それを乗り越える解決策は、誰かを傷つけたり、疲れさせたりすることに耐えられるようになることではないんだと思います。
そういう状況を自分の中で許すことに寛大になれば、簡単に強くなれます。
そしてそういう強い人だけが生き残るかもしれない。
でも、そうではなくて、周りの人を名実共に大切にしながら、それでいて一次元上の方法を考え出す。
それは信じられないほどつらいことだけど、あきらめるなと小鉄くんは言いたかったんじゃないかなと思います。
炭次郎の頑張り方を見れば、それを実現する方法も分かります。
常にもっと良い方法があるはずだと信じて、頭で考え続けること、心優しい自分の気持ちをあきらめないこと、結局その2つだけなのだと思います。
優しいからこそ、強くなってほしい、というのは、よく言われる、「熱い心と冷たい頭」にも通ずるかもしれません。
優しさを持ったまま強くなる、そういう人に私もなりたいなと思いました。
完