たまのおいとま

めぐりあわせのおかげで海外でしばしおいとまいただくことになった会社員の冒険と発見と悟り

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

省略の文化 ④

エスカレーターの方を指して話すとき、日本人は自然とエスカレーターにいつもはない何かイレギュラーが起きたのだ、だからそれを伝えようとしているのだと思います。 いつもと同じように稼働しているエスカレーターについてはそもそも話題にする必要がないか…

省略の文化 ③

芝生の話でどうしてこれを思い出したのかというと、日本人のコミュニケーションの暗黙の了解を自覚し、それとは違う世界があることを実感する機会だったからです。 日本語のコミュニケーションは、いかにお互い知っている当たり前以外のことを話すか、という…

省略の文化 ②

香港の店舗はたしか、1軒ごとにテーマがあって、銅鑼湾はジャングルがテーマだったらしく、わさわさした葉っぱの装飾の間に商品が所狭しと並べられ、卵を売っているところでは鶏の鳴き声が、牛肉を売っているところでは牛の鳴き声がするという徹底ぶりで、そ…

省略の文化 ①

香港から帰ってきてから、Japan Times Alphaという週刊の新聞を購読しています。たしか、やっぱり実際の感情や驚きを伴う英語の方が覚えられるよなあと思って何かそういうものがないか探していて、行きついたのがこれだった気がします。 実は香港にいたとき…

ゲームで考えるモチベーション管理 ⑤

でも面白いゲームの場合はここで一工夫あって、例えば、ある程度マージしたものはそれ自体がまた別のアイテムを発生させる機械になる、という仕組みがあったりします。 他にも例えば、種の袋から種をたくさん発生させて空っぽになった後の袋を何回かマージさ…

ゲームで考えるモチベーション管理 ④

売れているゲームの多くは、このシステムがきちんとしています。 どんなに小さな努力も、努力の量に応じて、努力するだけの意味のある報酬が用意されています。 この報酬というのにもいろいろな道筋があればあるほど良いです。 プレーヤーのスキルが上がって…

ゲームで考えるモチベーション管理 ③

1つは、同時並行でいくつかの物語を進められる、ということです。 もう1つは、マージそのものの仕組みにちょっとした工夫があるということです。 1つ目はどういうことかというと、通常の多くのマージ系ゲームは、コインやスターを貯めて進められる話や購入で…

ゲームで考えるモチベーション管理 ②

そしてこの手のゲームは大体、マージをする回数の上限が決まっていて、時間が経つとそれが回復し、早く回復させたければ、何かのイベントでもらったアイテムを使うか、課金をする、という仕組みで成り立っています。 というわけでスマホゲームに課金をしない…

ゲームで考えるモチベーション管理 ①

最近ハマっているスマホのゲームが、いわゆるMerge系のゲームです。 盤面の上にいろいろなアイテムが落ちていて、同じアイテムを重ねるとそれが進化した別のものになり、それをまた2つ重ねるとさらに進化する、というような感じでどんどん新しいアイテムを作…

本の話「貧困からの自由―世界最大のNGO・BRACとアベッド総裁の軌跡」⑧

ただ、完全にドナーからの支援から脱却できそうな今でも、そうしたドナーや外部の意見を聞いたり、外に結果を公表する機会を得たり、またフィードバックを得る機会として、ドナーとの関係性は維持しています。それが20%を自己資金にしきらない理由だと思い…

本の話「貧困からの自由―世界最大のNGO・BRACとアベッド総裁の軌跡」⑦

おそらくそのためには、正しいモチベーションがあり、素直に学んで成長していくことを評価する組織内の体制があったのだと思います。 そしてそれが、BRAC内だけでなくその外に出て、貧困にあえぐ人々も含んだ形で拡大して展開されていただけなのではないでし…

本の話「貧困からの自由―世界最大のNGO・BRACとアベッド総裁の軌跡」⑥

これであれば、測るための特別な器具もいらないし、何か特別なものを買わなくても済みました。 でもこの方法の肝要な部分は、正しい知識を持っている人をどれだけ増やせるかというところでした。 BRACはここでも工夫します。 村の子どもがいる女性で、関心の…

本の話「貧困からの自由―世界最大のNGO・BRACとアベッド総裁の軌跡」⑤

読んでいくとまさにそんな感じで、一つ一つのことそのものは、誰もがやりそうな、思いつきそうなことではあって、それでも、それらのことをこれだけの規模でやっている組織は少なく、結果、珍しいことを成し遂げている、という状態のように思います。 だから…