ゲームで考えるモチベーション管理 ④
売れているゲームの多くは、このシステムがきちんとしています。
どんなに小さな努力も、努力の量に応じて、努力するだけの意味のある報酬が用意されています。
この報酬というのにもいろいろな道筋があればあるほど良いです。
プレーヤーのスキルが上がって、もっと強い敵を倒せるようになって嬉しい人もいるし、何か特別なものがもらえてそれを眺めて楽しむ人もいるし、ストーリーの続きが読めてワクワクする人もいます。
そして色々な形での報酬が明確に用意されていることは、達成した後にだけ意味があるわけではありません。
達成する前にも、もしここまでやったらこれがもらえる、こうしたらこんな展開がある、と思えるだけで期待し、ワクワクし、その時間だけでも幸せになれます。
想像して幸せな気持ちになり、さらに頑張る、という流れが常にできていることはとても大切です。
そしてその期待に適うものを約束通り渡す、ということも同じだけ重要です。
だからこそ、ゲームではこれを達成したら何がもらえるのか、ということがとても明確なことが多いです。
明確であればあるほど、期待しすぎることがなくなり、実際にもらえたときの期待と現実とのギャップが減ります。
次に、面白いマージ系ゲームの特徴のもう一つ、マージそのものの仕組みにちょっとした工夫がある、というところです。
これは、例えば一般のゲームだと、ひたすら、これとこれを組み合わせるとこれができる、とそれが10段階くらいあるというだけのケースが多いです。
でもこれだと早晩同じ行動をすることに飽きてきます。そしていつしか苦行と化します。
つづく