たまのおいとま

めぐりあわせのおかげで海外でしばしおいとまいただくことになった会社員の冒険と発見と悟り

ボランティアの話 ⑨

そう言ってもらった後も、私はなかなか本当の意味ではそれを理解できていなかったし、実践することもできていなかったと思います。

 

その頃の部署の仕事が自分にとってそう思えるものだったから、というのも大きいですが、目の前にやりたいことがたくさんあって、自分の力が足りないのが惜しいくらい、ずっと走り続けていました。

 

でも香港に行って、何も仕事をしない時間を過ごして、それがかなり変わりました。

というのも、たぶん私は家事が嫌いだったから笑

 

それでも何とか曜日ごとに掃除する場所を決めたり、定期的に買い物に行ったり、自分なりに仕事のように誠実にやりました。

家事スキルはおかげで向上したものの、どれだけ長い期間やっても好きではないから何のプラスアルファもアレンジもありませんでした。

 

でもそのおかげで、好きではないことをどうやったら楽にできるか、ということは一生懸命考えました。

 

こういう買い物の仕方をすれば週2回の買い物で何とかなる、とかこういう作り方をすれば手軽に十分な栄養がとれる、とか、掃除はこれくらいの頻度で十分だ、とか、電気をつけて明るくするとちょっと料理しようと思える(!?)とか、そんなことばっかり考えていました。

 

時間がないときには、逆算して、優先度の低いものはやらない判断をしました。

学校の試験が終わって疲れ果てた時や、出かけて時間のない日は、思い切って出前を取ってみたり、週2回掃除するところ汚れ具合を見て週1回にしたり、段々と臨機応変にやるようになりました。

 

(前に優先順位について文章を載せたことがありますが、その時の発見もここから来ています。)

                            つづく