たまのおいとま

めぐりあわせのおかげで海外でしばしおいとまいただくことになった会社員の冒険と発見と悟り

ピザ屋の夢と等級の話 ④

そこで、そもそも私たちは後輩たちに何を求めていたのか考えてみたとき、ピザ屋の夢を思い返すとそれが明確になることに気づきました。

 

まずはレベル1、例えばリーダー的なポジションの私や同期から、「○○スーパーでタイムセールのこの時間に△△食品のトマト缶を5個買ってきて」と伝え、それを書いてメモを渡し、それの通りに買い物ができる人

(この指示通りに買ってこられない場合ももちろんあって、その場合はレベル0)

 

次にレベル2、「トマト缶買ってきて」とだけ伝え、必要な数、買う場所、製品の種類は自分で考えて買ってこられる人

 

次にレベル3、「どうしよ、デザートないよね?」と言われて、「確かに!分かりましたー!」と駆け出し、自分なりに解決策を考え、デザートを納品してくれる見込みのある会社にアポを取って話をつけて、最後はリーダーポジションの人に来てもらって話をまとめられる人

 

次にレベル4、デザートないけどいいのかな、ピザは1種類でいいのかな、と目の前の業務で当たり前のように見過ごされているそもそもの問題点がないか考えて気づける人

 

最後にレベル5で、気づいた問題点に対し、デザートは他の屋台のディスカウント券で代用できないか、ピザの種類はトッピングとソースをお客さんに選ばせることで対応できないか、とその時かけられる人手・コスト・時間から最善の解決策を選択して指示を出せる人

 

このレベル1~5をもっと真面目に仕事くさく書くとこうなります。

 

レベル1:与えられた指示通りに業務を遂行できる

レベル2:与えられた指示に基づき、適宜自分で情報を補いながら業務を遂行できる

レベル3:抽象的な指示であっても、その意図をくみ、必要であれば外部を巻き込んで適切に業務を遂行できる

レベル4:自身の担当業務で必要なことを自ら決定し遂行することに加え、業務の目的に照らして、現状の問題点に気づくことができる

レベル5:自身の担当業務で必要なことを自ら決定し遂行することに加え、限られた資本(人、時間、金銭)に照らして、問題点に対処する最善の解決策を考え、実践することができる

                              つづく