完璧主義の出口 ①
あれからもう1年経つのでしょうか。
三浦春馬さん、芦名星さん、竹内結子さんと立て続けに俳優さんが亡くなった頃に書いていてお蔵入りになっていた文章を発見して、続きを書けそうな気がしてきたので、書きます。
どの方もドラマで親しんでいた俳優さんたちだっただけに、死を決めた背景に何があったのかどうしても気になってしまい、しばらく記事を見つけると片っ端から読んでいました。
読んでいく中で、何となく共通するように思えたことがあります。
それは、どの方も完璧主義で、自分に対して常に高い要求を課してはそれをクリアしていくような、そういう生き方をしてきたのではないかということです。
そう思うのは、私自身も完璧主義で、まさにそのせいで自分で自分を許せなくて苦しんでいた時に、三浦春馬さんが亡くなったことを知り、そのとき、悲しいという以上に、シンパシーを感じてしまったからでもあります。
その頃私が抱えていた悩みは、語学学校の様々な価値観の友達とどう接したら良いのか分からない、英語が思うように話せない、自分が何事に対しても効率の悪い方法でしか取り組めないことがもどかしい、自分が生真面目で柔軟性がない気がする、などいろいろありました。
毎日今の自分に足りない、いろいろなものが無性に目に付いて、常に何かを理由に自分を責めていました。
そうやって苦しみ続けるうちに、一番大きな、根本的な問題は、自分で自分を認められないことだということに気づきました。
どれだけ頑張って何かを成し遂げたとしても、必ずどこかいまひとつだった部分や、もっとできたはずと思うところは残ります。
つづく