楽しい努力の仕方1
前回まで書いた通り、私は、本当に心の底から、どんな技術も知識も、努力して身につけられないものはない、と思っています。
その信念のもと、学生の頃は、もうがむしゃらに勉強しました。
勉強したこと自体は、悪いことではなかったですし、その時に身につけたものの一部は今の役に立っていると感じます。
でも、その頃の私は大きい将来の目標(ここでは大学の合格)だけしか見ていなくて、目の前の今を生き生きと過ごしていたか、と考えると、そうではなかったと思います。
当時はいつも、今もしここで人生が終わったら、悔やんでも悔やみきれないと思っていました。
今過ごしている毎日は全て、将来のためにだけ存在していて、もしその将来がなくなるのであれば、この毎日自体の意味も一緒になくなってしまうように感じていました。
何かの知識や技術の習得を求めて努力する時、途方もない時間が必要になるとしたら、大概は続けること自体に途中で飽きてしまいます。
飽きてもなお続けるためには、自分が求めてやまない「到達地」があると続けられますが、それだけではたぶん、あまり人間的に生きられない気がするのです。
社会人になると、学生の頃よりも自由な時間が減って、
努力しないといけない時間をいかに短くするか考えるだけでなく、
一日あたりの時間が短い分、長く続けることも必要になります。
学生の頃のように到達地をひたすら夢見て盲目に突き進むのではなく、
もっと別の方法を見つけられれば
どんなときも、どの瞬間で人生を切っても、良い人生だったと言えるようになれると思うのです。
というわけで、これから、試行錯誤しながら見つけたコツを、同じタイトルで思いついたものから一つずつ書いていこうと思います。
日常生活の出来事から考えていくので、本当にどんな場合でも使えるコツが見つかるかどうか分かりませんが、何か少しでも役に立つことが書けたらと思います。