たま、買いたたく×3 <スピンオフ編>
買いたたくまでの道中、私は着々とローカルレストランを開拓しておりました。
私がこちらに来ることになったとき、まわりの方によく料理美味しくて良いね!太らないでね!と言われたものです。
しかし残念ながら私は、現地の人が普段使いしているお店に、たびたび潜入しているのですが、今のところ、これは美味しい!!と思うものに出会えておりません・・・
何だろう、
ふむふむ、ほんのり甘くて美味しい💛けど、なんでこれにしょっぱいもの入れてしまったの・・・とか、
おお、この触感、ふわふわ~けど、あなた、なぜこれをキノコと一緒に蒸してしまったの・・・とか、
味に慣れないせいか、いまいちまだ舌がこちらのノリについてこられていないようです。
まあでも、しばらく食べていると、うん、これはこれで結構美味しいかも、次は・・・と、懲りずにまた新たなお店に繰り出しています。
美味しいものに出会えない原因は、もう一つあるかもしれません。
お店の人に「これとこれ選べるって書いてあるけど、それぞれどういう意味なの?」と聞いて
「炒り卵と、うーん、、、エッグ!」
いや卵なのは分かってるわ!卵に何するつもりなの!
となったのに、
「うーん、エッグで!」
とあえて分からない方を頼んでしまう冒険癖がありまして・・・
ちなみに、これはゆで卵でした。
確かに、boiledという言葉が思い浮かばなければ、ただのエッグとしか言いようがない・・・
唯一私がこれは美味しい!!となったものがあるとすれば、それは、当地のかの有名なお菓子です。
前から美味しそうとは思っていたものの、もし実際食べてみてまずかったら今度こそ、この国の食べ物に対する関心が0になりそうな気がして、見かけても手を出してはいませんでした。
初めて食べる機会を得たのは、夫の誕生日です。
誕生日のプレゼントを選ぶのはいつも難しいのですが、今年は渡航前の片づけ時の悔恨もあり、さらに慎重になっていました。
ものに責任をもつ一人の大人としては、変なものをあげられない・・・!!
だが夫は特に欲しいものがないと言っている・・・
そもそも、私はこの異国の地で何を入手できるのだろう・・・
など、あれこれ考えているうちに当日になってしまいました。
悩んだ末、結局のところ、誕生日に必要なのは、モノそのものではなく、その人が喜ぶことを一生懸命考えること、そしていつもと違うというスペシャル感であると思い至りました。
そこでたどり着いた答えが、至上のお店で買ってきた、あの有名なお菓子でした。
外国のお菓子は美味しくないという持論を持つ夫の考えが変わる瞬間はきっとスペシャルに違いない、と私なりに思ったのです。
調べると、もうそのお店以外検索に出てこないくらいの有名なお店があったのですが、最近なくなってしまったらしく・・・
スペシャルであるためには何としても普通のお店ではなく、至上のお店であることが重要だ・・・どうしよう・・・
私は、また、あきらめきれませんでした。
日本語ではいくら調べても閉店としか出てこないところ、ダメもとで英語でも調べてみると・・・
なんと!出てきたー!!!
偶然、期間限定でお店を出していたのです!
(英語を勉強していると、こんな良いことがあるんだよ、と塾でアルバイトしていた頃の生徒たちに伝えたい)
あと3つで売り切れ、というところで、なんとか2つ購入し、ほくほくで家に帰ったのでした。
夫も無事、美味しいと言ってくれました。
このエピソードを根底からひっくり返す後日談はまた次回・・・