たまのおいとま

めぐりあわせのおかげで海外でしばしおいとまいただくことになった会社員の冒険と発見と悟り

たま、買いたたく×3 <前編>

私は反省している、しかし後悔はしていない。

 

この度ついに、こちらの国での、日本で言う日暮里に行ってきたのです・・・!!!

 

はい、伝わらないので説明しますと、日暮里は、昔、繊維工業が盛んだった地域です。

 

つまり、そこには布や糸、ビーズに裁縫用具とそれはそれは、ありとあらゆる手芸材料が、問屋街ということでものすごく安く、大量に、しかも驚きの品ぞろえで売られている場所なのです・・・!!

(うーん、ちょっと安かったかどうかの記憶があいまいになってきたけど、たぶん安かったはず←どっちにしろ買うのであまり見ていない)

 

手芸は世界共通言語である、というのが私の持論であり、モットーなのですが、その通り、どこの国に行っても手芸作品を見ることができますし、うまくいけばこうした問屋街が存在するのです。

そう、衣・食・住ですからね!(テンション高い)

 

しかし、そんな私でも、まさか4日も立て続けに通い詰めるとは思っておりませんでした・・・

なぜこんなことになったのか、と言いますと・・・

 

目をキラキラさせながら、開いているお店に片っ端から入っていった初日。

なんと日本でなら200円相当のビーズがなんと65円・・・!!

gで量り売りしているお店も多いのですが、そもそもビーズをgで買ったことがないので相場がよく分からない!しかし、間違いなく安いことは分かる!!

まあ安くなくても買うんだけど(2回目)

 

しかし、私は気づいてしまったのです。私が本当に目を輝かせるのは、布やビーズなどの材料ではなく、手芸キットであることに・・・

 

もちろん、材料を見て回るのも楽しいですし、無駄な買い物が発生するのはそういう時です。

作りたいものが明確にあって材料を探すのであれば良いのですが、そうでもない、たいていの場合は、可愛い!この色が揃ってるの綺麗!(←?)などの謎の動機で購入に至ります。

 

しかし、私は、渡航前の片づけで心に誓った通り、責任ある一人の大人として、ものを管理することを覚えましたので、

ふっ、この程度の攻撃、効かん・・・!!

と涼しい顔をしておりました。

 

でも、大量の材料たちを見ているうちに、これが手芸キットだったらどんなに良いかと思えてなりません。

手芸キットには、それぞれの作品を作るという明確な目的がある上に、そのために必要最低限の材料が既に詰め込まれておりますので、一から探す必要は無用!

初心者にもやさしい設計なのです。

 

中でも私が幼い頃から、ほとんどフェチというくらい、なんならマツコの知らない世界に出られるというくらい、というか出たいくらい、好きなのが「クロスステッチのキット」です。

 

クロスステッチとは、普通の布ではなく、あらかじめマス目上に小さな穴の開いた布を、刺繍糸で×を書くようにして刺し埋め、ドット絵を描くという、極めてシンプルな刺繍の一種であります。

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一説には4世紀にトルコで生まれたとされており、そのシンプルさから、世界中で愛され、ありとあらゆる図案で作成され続けているのです・・・!!(トルコ、ありがとう!)

 

図案が美しいものの中では、やはりフランスはハンパないです。

フランスに行ったあの時、私は神を見ました・・・✨

Les Bonheurs des damsやMadam la feeなどのブランドについては、もう存在する全ての図案を買い占めたい勢いで好きです。

 

もちろん刺繍糸大手のDMCのキットも素晴らしいです。

先ほどの2つが刺さない空間を作ることによる美ならば、DMCは糸の物量で攻めてくる感じです。

背景も空も、余すところなく刺し埋めます。

和風のものなどもあり、国境を超えて図案を作ってくるチャレンジ精神も魅力です。

 

でも、もしかすると私が知らないだけで、フランス以外の国にも素晴らしいキットが埋もれているのかもしれない、、そんな可能性を感じさせてくれる情報を入手しました。

この手の問屋街には通常、手芸キットは多くないのですが、その情報によると売っているお店があるらしい・・・!

しかし、その日は土日だったせいか見当たらず、捜索は別の日に持ち越されたのでした――

                                            つづく