たま、帰る <前編>
さて先日、しばし、おいとまのおいとまをいただき、日本に帰っていました。
今日はその時に感じたことを書いてみます。
おいとま生活を始めてまだ数か月なので、友達に会っても、職場に顔を出しても、すごく久しぶり!という感じはあまりありませんでした。
でも、一人で電車に乗っていると、これまで考えたことのないことをいろいろ感じたり考えたりできました。
ありふれたことから、もしかしたら私の考え違いかもしれないことまでありますが、
今時点でのこととして、率直に、思うままに書いてみたいと思います。
①建物が小さい(あるいは自分がちょっと巨人になったみたい)
家に帰って母に言ったら、案の定めっちゃ怒られました笑
そんな意味じゃないんです、狭い、じゃなくて、天井が低いんです!(一緒か)
そして別にそれは良い悪いの話ではないのです!
(ユニバーサルデザインかどうかという点ではあれかもだけど)
②マスクをしている人が多い
マスクは、驚くほどこちらでは見かけません。
人口密度が低いわけでもないし、季節がら風邪も流行りやすいにも関わらずです。
新型ウィルスなどの話になると別ですが、普通の冬に関して言えばそうです。
特に風邪というわけではないけど、のどの調子が怪しいのでマスクしとこ、と思ってつけていたら、現地の知り合いにすぐさま「どうした!!?風邪?」と聞かれました。
日本人は目で表情を知るけれど、外国の方は口で表情を知ると聞いたことがあります。
だから、日本人はサングラスをしている外国人を見るとちょっと怖い感じがするけれど、外国の方は、マスクをしている日本人(時に人ごみの中、大群でやってくる)を見るとちょっと怖い、という説です。
確かに一理ある気がします。
サングラスつけた人の大群がやって来たらちょっと怖いかも笑
逆に必ずといっていいほどクラスに一人は、常にマスクの人いる気がする・・・
日本人以外にもマスク好き派たちはいるのか、第三の文化はないのか、などなど興味は尽きません。
機会があったら、いろんな国の人に聞いてみたい!
でも、今のところ語学学校で毎日のようにマスクをしているのは日本人だけなのです、不思議だ。
③同質性が高い(みんな髪の毛黒いし、目も黒い、背が小さめ)
これは、日本でも乗る電車によっていろいろでしょうが、私が日本で乗っていた電車は、今いる国とは全然違いました。
もちろんそれでも、新宿や渋谷など大きな駅で見かける観光客の外国人の方は増えたと思っていたのですが、それも今いる国と比べると大したことはありません。
外国人として住んでいる場合、多様性がある方がそれに紛れられて気が楽です。
でも、日本にいる外国の方はつらいだろうなあ、と思いました。
語学学校で日本が大好きな友達に「日本って外国人は住みやすい?」とキラキラした目で聞かれたときに、思わずうーん、と首をひねってしまったことを思い出しました。
④何もかも綺麗
海外で生活するようになってから、日々、面白い/綺麗✨/何これ/まじかと思ったことはすぐ、いつも写真に収めるようになりました。
後から見るといろいろ思い出せるし、家族や友達に話すときにも使いやすいです。
(もう慣れたのか、たまに何がそんなに面白かったのか、一体何のための写真なのか忘れることもあるけど笑)
そしてその同じノリで日本に帰ってくると、もう何もかもフォトジェニックすぎて✨✨
(今見返して、女子会で食べたサラダ(しかも自分でサラダバーから取ってきたやつ)まで写真に残していたことに驚きを隠せない)
日本で生活していた頃は、まず間違いなくわざわざ写真に残さなかったようなものなのに、
海外で写真を撮る基準と同じ基準を適用すると自然と撮りたくなるものが山ほどあることに気が付きました。
大体は、食事をするときに、色合いや器、並べ方が美しい、盛り付けのバランスが取れている、食事の中身が多彩、などの基準を満たして撮りたくなりました。
自分がこれまでいかに豊かな環境の中で育ってきたのかを身に染みて感じました。
ここでの豊かな、の意味は、整っている、という意味です。
もっと具体的にはこんな感じ↓
・生活に活用できると考えられるありとあらゆるものが揃っている
・器、食材、調味料、様々なものが組み合わさって、美しく整えられている
(しかし、配色・デザインのセンスが良い、全体として一つの雰囲気を生み出している、かというと、それはまた違うのだ。それは他の国の方に軍配が上がる気がする)
・手入れを行き届かせる、物理的・精神的な気配りがある
その意味では、まず間違いなく日本は世界でトップクラスだし、だからこそ、
多くの人が海外に行きたくないと思ったり、海外での生活に不便を感じたりするし、
海外の人が日本の製品を信頼したり、日本人を尊敬したりしているのだと思います。
と、長くなってきたので、続きはまた次回!