中国語のすすめ ⑤
ただやっぱりその経験で、私の中に2つの気持ちが残りました。
1つは、自分は人としてダメなのかもしれないという気持ち、もう1つは、自分の英語では意思疎通がきちんとはかれないのかもしれないという気持ちです。
人としてダメというのは、大きな言い方ですが、ほぐして考えると、自分は誰かから家を追い出したいほどに憎まれ、そしてその原因は自分で作ったんだという意識でした。
実際は、これは物事の一側面を言ったにすぎず、そんな相手に当たってしまったことが不運だった、その時の自分の英語レベルにとっては高すぎることにトライしたのだから失敗して当然だった、と他にいろいろあると、図太くなった今なら思えますが、その頃は違いました。
このあたりが、自尊心のなさにもつながっていたと思います。
香港でも、いろいろなことがありました。
やっぱり香港でも、異文化交流が大好きな私は、いろんな人と会って、話して、地雷を踏んで、英語の自信は相変わらず芽生えないまま、むしろ黒歴史が増えて今に至ります。
自尊心の方は、いろいろ書いた通り、七転八倒しながら回復傾向にありますが、英語の方は置き去りというのが現状です。
一方で中国語の方は、今のところ幸運にもそういう経験をせずに済んでいるし、済んでいるうちにそういう失敗をしないようにする知識を得た気がしています。
香港で中国語を勉強していた時、オランダ語が母国語で、大量のアメリカ文化に触れて育った華僑(たぶんお父さんは広東語しゃべれる)の友達がいたのですが(文化の大渋滞 笑)、その子が授業中にする質問がとても勉強になりました。
つづく