AIと仕事する未来 ①
私は今財務や経理に関する仕事をしているのですが、この間仕事中に同僚とこんな会話になりました。
「私もっと単純な仕事がしたいわ~」
「いや、システムが入って楽になるっていうことは、単純な仕事が減って、複雑な仕事だけが残るってことなんですよ」
ちょうど今頃の時期、3月締め決算だと、会計処理は煩雑になってきます。
何が起こるか一言で言うと、昨年度の費用の支払いと、今年度の費用の支払いとが混在します。
財務諸表は年度ごとに区切られて作成されるので、昨年度の費用については、昨年度の表に乗せないといけないし、今年度の費用については、今年度の表に乗せないといけないことになります。
それだけなら、この費用は何年度、というのを明確にすれば済みそうな話なのですが、ややこしいのは昨年度の費用を今年度に支払った場合です。
費用というのはそもそも、後払いすることの方が圧倒的に多いです。
例えば、3月に利用したサービスの代金は、その内容が確定してから4月末までとかの期限で支払いをすることになります。
年度をまたがなければ例えば、10月に利用したサービスを、11月に支払う、ということで同じ年度内に費用が発生して、同じ年度内にお金も減る、ということになって、両方のことが同じ年度の財務諸表に載るので1枚の伝票で済みます。
でも、年度をまたいでしまうと、3月に費用が発生したから、それは旧年度の財務諸表に載せないといけないけど、4月にお金が減ったから、そっちは新年度の財務諸表に載せないといけない、ということになり、1回の支払いで2枚の伝票を作らないといけなくなります。
つづく