たま、買いたたく×3 <中編>
二夜ほど明けて捜索2日目――
意気揚々と平日に繰り出したものの、そして開いているお店は増えているものの、今回も見当たらず・・・
情報によれば、露店で売っているらしい。
おじさん、今もやってるのかなあ、どこかに旅にでも出てしまったのかしら・・・
ここらしいという通りを3周して、でもあきらめきれず、この写真はこの店の前だろう、というところまで来たとき、
失礼を承知でそのお店の店主さんに写真を見せて聞いてしまいました・・・!
最初は知らんと言っていた店主さん、なぜかお店ではなく、おじさんの顔をアップにした後、おおっと思い出した!
「今日はやってないけど、明日ならやってると思うわ」
的なことを気だるそうな様子でおっしゃったのです!
やっぱり今もお店があるらしい!!なんだこれは!まさか分かるとは、奇跡か!
いや、聞いてみるものですな・・・「凪のお暇」の凪ちゃんが、勇気を出して扉を開けて入ってみるまで、その先に何があるか、どんな人がいるかは分からないと悟る場面がありますが、まさに私もその気持ちでいました。
何も買わない上に別の店のことを聞く客に、「明日来たら場所教えてあげるから」と、あまり流暢ではない英語で何とか伝えてくれる店主さんの言葉を聞きながら、行動してみるものだなあ、とつくづく思いました。
そして3日目、まあ、あの感じだと、本当に今日やってるかは分からんけど、まあ行ってみるか、と向かいました。
ついでにローカルなお店で、現地人ぶって食事してみたりなど、それはそれで楽しい。
(→詳しくは後日スピンオフ編で!)
そして昨日の店主さんに声をかけると、いきなり申し訳なさそうな顔で
「ごめん、今日やってなかった・・・家遠かったりした?」
とのことでありました。
いやあ、そんなこともあろうかと思ってましたから、と慈悲の心で受け止める私。
というか、この国の人は謝らないと言ってる人いたけど、ありゃ嘘だね、現にこの人は開口一番謝ってくれたもの、ほとんど何も悪くないのに・・・
しかし心とは裏腹にうまく英語脳がまわらず、素直に「うん、時間かかった」みたいなことを言ってしまう私、、情けない・・・ここは、Not so farやろ!3語で言えたのに・・・
申し訳なさそうな店主さんは、何やらお店の奥から名刺を持ってきて、
「ここに電話して、そしたらお店やってるか教えてあげるから」
と、なんと連絡先を下さった・・・お母さん、こんなところに神様がいたよ・・・
つづく
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