たまのおいとま

めぐりあわせのおかげで海外でしばしおいとまいただくことになった会社員の冒険と発見と悟り

中国語のすすめ ⑪

香港で、主に欧米文化圏の友達に囲まれて中国語を勉強していた私は、まさにその虹色状態のように感じていました。

漢字を書く、というところからもう特大ハードルがあるみんなに比べ、見ただけでああ、これね、と思って一瞬で記憶できるのは無敵以外の何物でもありません。

書き慣れてもいるので、宿題を忘れたとしても一瞬で終えられてしまいます。

 

しかも、中国語にとっての漢字は、日本語にとっての漢字と大きな違いがあります。

それは読み方の種類です。

日本語の漢字は、中国由来の読み方(音読み)と日本独自の読み方(訓読み)があるのが一般的で、だいたいどの漢字も2つ以上の読み方があります。

 

でも中国語の漢字は、ほとんどの場合1つしか読み方がありません。

1つ覚えれば、それがどの状況で出てきたとしても、読めます。

これはかなり日本人にとっては嬉しいのではないでしょうか。

 

確かに文法はだいぶ日本語とは違いますが、どちらかというと日本語をかなりシンプルにしたような感じだと思います。

日本語ほど一つの物事の言い表し方が多岐に渡りません。

 

単語も同じで、私、僕、俺、わし、我、こんなに言い方はありません。

ボク、オレだと日本人なら感じる、そこはかとない違いもありません。

 

文化の面では、こんなことがありました。

授業の教材で、学生が自分の住んでいるアパートの大家さんに隣の人がうるさいと文句を言う場面が出てきました。

 

それに対し、ヨーロッパ出身の子が、これ変じゃない?自分で直接隣の人に言えばいいじゃない、なんで大家に言うのよ?と言っていて、そ、そこからなのか・・・!と思いました。

                             つづく