AIと仕事する未来 ⑥
「No.○○の伝票の税率はどうして10%にしたのでしょうか?」
するとAIは答えます。
「支払先は海外在住の個人事業主であり、この取引はオンラインで行われたものであるため電気利用通信役務となり、税率は10%としました」
「いやでも、その場合はリバースチャージに該当して10%(リバースチャージ)という税率を選ぶべきだったのではないでしょうか」
「いえ、〇年〇月〇日付けの法律改正によって、~の取り扱いをすることとなっており・・・」
「いや、その法律改正では例外規定があって、これに該当しませんか」
「○○税理士の〇日付の発言によれば・・・」
「いや、その後に出された国税庁のQ&Aで・・・」
などなど、そんな会話が繰り広げられるんだろう、と思うと、頭が痛くなりました。
しかもAIが人間の感情を理解できないとすると、コミュニケーション能力がさほど高くない人と会話する時のように、随所で微妙に人をイラっとさせる言い方をしてくるのかもと思うと、さらに嫌になってきました。。
でも20年後、30年後の近い将来には、こんなことが普通にあり得るかもしれないのです。
自分がやらなかったとしても、子供や孫は就職して経理担当になったらこんな仕事をするのかもしれないのです。
AIと仕事をするってこれまで具体的に考えたことがなかったけれど、ふとした同僚の一言からここまで妄想が広がって、うえ、と思って考えるのをやめました。
つづく