AIと仕事する未来 ⑤
でもここに書いたことも、今の課題であって、そのうちさらなる自動化で解決されるものもあるでしょう。
そもそも支払いが機械化されれば、全く同じ内容の請求書に対して二度支払ってしまうことはないし、金額の入力をミスすることもなくなるかもしれません。
AIの登場も時間の問題ですから、簿記の知識のあるAIであれば、年度またぎの仕訳の修正など簡単にできるでしょうし、多少一般的な書き方をされていない請求書でも、人間が見て分かる程度であれば、読み取れるようになるでしょう。
ただ、それでも最後、今と同じように、機械やAIでは対応できないもの、エラーが出たもの、正しい処理ができなかったものについては、人が目で見て修正する必要が残るのだと思います。
機械やAIの動き、動作結果を監視し、修正するのが次の時代の経理担当者の役割になるでしょう。
そう思ったとき、ちょっと怖い未来を想像してしまいました。
Excelの関数やマクロの設定であれば、機械がどのように動いて上手く行かなかったのか、数式を読み取って対策を考えます。
それは今もやっていることです。
でも、もしこれがAIになったらどうなるかというと、おそらくもうその時には、複雑すぎてAIの行動原理を示した数式などを自分で読み解けるはずもなく、AI自身が人に分かる言葉で経緯を説明することになるのだと思います。
例えば、税率が間違っていることに気づいて、どうしてこうなったのか確認して今後のためにAIの設定(行動原理)を修正しようとしたとき、Chat GPTのように、AIとチャットという名の言い合い(!)をするんだと思います。
つづく