たまのおいとま

めぐりあわせのおかげで海外でしばしおいとまいただくことになった会社員の冒険と発見と悟り

AIと仕事する未来 ④

もっと大きな会社では、さらに一段踏み込んで、面倒な年度またぎの処理も自動でやるシステムを持っているかもしれません。

これだって、1枚の伝票を旧年度と新年度に分ける作業は機械的にできるからです。

本当を言うと、条件設定をしっかりやって計算式を組めば、マクロで処理できると思います。(マクロ作る手間の方がかかりそうだからやらないけど)

 

経理関連の部署にいると、今まさにそうやって、今までやっていた業務が2分の1になったり、全くなくなったり、というのを目の当たりにします。

特に香港に行く前も経理や財務をやっていたので、帰ってきた当初は、その頃のことを思い出して、あの時の苦労はなんだったんだ・・・と思うことが多くありました。

 

もともと経理の部署にいる人は、先ほど書いたように、膨大な単純作業を単純に素早くこなすことを得意としてここにいます。

でもそういう仕事がどんどんなくなっているというのが現状です。

 

だからこそ、その同僚の実感としては、「もっと単純な仕事がしたい」になったわけです。

それに対して、「システムが入って楽になるっていうことは、単純な仕事が減って、複雑な仕事だけが残るってこと」と自分で答えて、はっとしました。

 

それは本当にその通りで、単純な作業からどんどん機械化が進み、先ほどの経費精算システムや、Excelの関数、マクロ、そういったもので従来の業務を自動化できるようにするのがここ数年の私たちの仕事でしたが、それをすればするほど、残った作業は複雑で、頭を使い、一言で言ってしまえば例外的で厄介なものになります。

 

例えば、フォーマットが読みにくいとか、機械で処理できないとかの理由ではじかれてしまった請求書の読解、

年度またぎのために通常の自動処理ではできない伝票情報の修正、

支払いミスや二重払いの修正の伝票作成、などなど・・・

                                つづく