他人から求められるものと自分に求めるもの ⑨
その大学を出た人たちはどんな仕事をしていますか?
どの会社に行っているかではなく、その会社でどんなことを求められ、何をしているのか、本当に知っていますか?
勉強をして高学歴になることも選択肢の一つですが、それは無敵になることを意味しているわけではありません。
高学歴になることで、何も考えず自然にしているとほぼ失われる機会もあります。
あなたのまわりは、高学歴ということがあなたの手っ取り早い利用価値だと思って、そういう使い方をしようとするからです。
今思えば、私は自分の求めるものにとっては、およそ必要のない方向にばかり、時間と努力を投資しすぎたのだとはっきり分かります。
社会に出て、会社に入るなら、自分を使うのは自分ではなく誰かです。
その誰かが求めるものが、自分の求めるものと相反するとき、自分の求めるものにそぐわない経験ばかりが積み重なることになります。
経験が積み重なってスキルが上がれば上がるほど、自分の求めるものではなく、誰かが望むものにとって、欠かせない人材になってしまいます。
10年・20年そんな生活を続けたら、一生懸命泳いでいたはずが、本当に自分が求めるものから遠く離れたところに流されていることに、いつか気づく日が来るでしょう。
自分が何を求めていて、どうしたらそれを他人も自分に求めてくれるような場所に行けるのか、それを自分自身が主体になって、よくよく考えないとだめです。
そうでなければ、自分の人生は他の誰かのものになってしまいます。
私は気づくのがだいぶ遅かったですが、そんなことを考えながら、これからの選択をしていきたいと思います。
上手くできるか分からないけど、アイやアクアのように、うまくかじ取りできるようになれたら、人生はもっと生きやすくなるんだろうと思います。
アニメとマンガのこれからも、とっても楽しみにしています。
完