たまのおいとま

めぐりあわせのおかげで海外でしばしおいとまいただくことになった会社員の冒険と発見と悟り

他人から求められるものと自分に求めるもの ③

この2つのシーンを読んで、こういうことは現実にもあるだろうし、何も芸能界に限った話じゃないかもしれない、と書いてしまえば当たり前のことを考えました。

 

可愛さを求められていない場面で可愛くても放映されない、

演技力がどれほど高くても、的を射た自然体には適わない。

評価されるには実力があることはもちろん重要だけど、その実力を求めている人がいて、その求めに応じた発揮の仕方をして、初めて評価されるということなのだと思います。

 

会社でも、管理能力がないのに出世する上司、

優秀で気が利くのに、まわりに使われるだけで使われて疲弊していく派遣社員契約社員

実力はないのになぜか目立った場所にいるから評価される社員、

仕事はできるのに、功績をまわりに評価されない社員…

 

そんなどこかで見てきた、たぶん他の会社でもよく見ると思う光景を思い出しました。

 

例えば、部下から見ると人気がない上司であっても、何かしらそのさらに上の上司が求めているものを理解して提供していれば、出世していくし、上司の上司には大切にされるのだと思います。

そう考えれば、上司の上司が彼らの何を評価しているのか、思い当たることもある気がします。

 

また例えば、できる派遣社員契約社員に仕事が集まり、でもそれが給与に反映されない実態があるのは、その人のポジションではそこまでの質の仕事を求められていなくて(例え仕事全体の目的に照らせば作業そのものとして無駄だったり、違うことをすべきだったりしたとしても)、ただ正社員から言われたことをやっていれば良い立場だとすると、

 

この作業は無駄だと思います、などと言えばそれはそれで、言ったことを素直にやってくれないとうるさがられるし、

そう言わないで自分からやれば、評価されるというよりは、便利な人だと思われるだけかもしれません。