たまのおいとま

めぐりあわせのおかげで海外でしばしおいとまいただくことになった会社員の冒険と発見と悟り

ボランティアの話 ⑥

家事と仕事だけだと、家事は外からの目がないので、ないがしろになりがちだし、やっていることの意義を感じにくいですが、ボランティアには外の世界との関わりがあり、良い意味での仕事と同等の緊張感が増えたことが大きかったのだと思います。

 

今ボランティアとしてやっていることも、やりようによっては将来仕事にしうるし、仕事としてやっていることも辞めることだってできる、と思うと、急に心が軽くなったような気がしました。

 

一方で、私が最初に期待したように、自分が誰かの役に立っている、だから自分は自分に自信が持てる、という感情を自然に抱くか、というと、そういうわけではないなとも思いました。

 

さっきも書いたように、仕事とボランティアは中身としてはほぼ同じです。自分が誰かのために役立っている、という気持ちは、持てば持てるし、持たなければ持たないのだと思います。

無償でやっていれば自分えらい、人の役に立ってる!と簡単に思えそう、と最初は思ったのですが、実際は、そうでもない気がします。

 

むしろ、それをやることで自分が自己実現できて楽しいとか、そういう気持ちの方が強いです。

というのも、実際に本当にその人の役に立っているかどうかは、その人に言われない限り分からないし、さらには、役に立っていたとしても、本人の自覚がないことだってありえます。

そのこと自体は仕事でもボランティアでも変わらないのだと思います。

 

でも確かに、無償であるだけに、相手からありがとうとか、とても役立ってるよ、と言ってもらえる機会は多い気がします。

お金を払っていたら、どこまでが当たり前で、どこからが金額以上のものなのか分かりにくいので、相手もわざわざ言葉にして伝えようと思わないのかもしれません。

                             つづく