本の話 「職場の「苦手な人」を最強の味方に変える方法」②
私はこの手の実用書(北野唯我の「天才を殺す凡人」とか、スティーヴン・ガイズの「小さな習慣」とか、中島聡の「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」とか)が結構好きで、本屋に行くと平積みされていたりするのをよく立ち読みで読むのですが(内容が分かりやすさ重視で書かれているので、立ち読みでも重要なところを普通に読み切れる素晴らしさ)、正直、なるほど!と思うところもあれば、それはどうかな・・・と思うところも半々くらいのイメージでした。
でも、今回の本は、8割くらいなるほど!と思い、それはどうかな・・・が2割くらいの感じでした!すごい!(結局全部は信用しないんかい)
まず、全体の構成が秀逸でした。
この本にたどり着く人は、だいたい私のように憤りを感じ、自分もボロボロに傷ついて、相手を非難したい気持ちでいっぱいの人です。
その人がまず知りたいのは、自分が全く理解できない相手が、一体どういうメンタリティなのか、ということだと思います。
それが分からない限り、対策もコミュニケーションもあったものじゃないからです。
それで本をめくると、しばらくして9つのタイプが紹介されます。
この類型の説明はニュートラルに書いてあり、さっき書いたように読者はとにかく怒っているので、欠点の部分を読んで、ああこれこれ!と言いつつ、同時に長所と思える記述について、確かにこう他の類型と並べてこの特性の良いところを書くとこんな風にも言えるか・・・まあこっちの知ったこっちゃないけど!と少し気づきがあります。
そして読み進めると、早速、各類型が上司だった場合と部下だった場合で2つずつ、計18通りでちょっとしたよくある会話やすれ違いの具体例が載っており、その後状況分析とそれに対する対策の方向性、その後、具体的な言葉のかけ方まで!!出ています。
つづく