人と働くときに大切なこと②
箇条書きではその実現の難しさが感じられないかもしれないので、よくあるシチュエーションと合わせて書いてみたいと思います。
たとえば、①人の気持ちを考える。
自分の仕事が忙しすぎて、まわりの一緒に働いている人たちのことは、たまにしか考えない上司はよくいます。
たまに、というのは、評価のときとか面談のときとか、勤務表で残業の記録を確認したとき、部下に仕事を頼むときのことです。
部下にとって仕事は、上司にとってのそれと同じように、点ではなくて線です。
面と言っても良いかもしれません。
毎日7時間半や8時間、お昼を除いてずっと仕事と向き合っています。
ロボットではないので、その間にいろんな感情の変化があります。
この仕事が好き、嫌い。同僚の誰かが好き、嫌い。取引先が好き、嫌い。上司に対する好感、反感。
こういうものは一時の感情ではなくて、毎日の出来事が重なり合って、また他の人とのコミュニケーションを通して、その気持ちがぶつかりあったり、一緒になって増幅したり、つながって流れていきます。
当たり前ですが、大勢の人が、同時にそれぞれの人生を生きています。
一人一人に物語があり、その中で、その気持ちを抱くに足る、その人にとっての「もっともな理由」があります。
もちろん、上司も同じ人間なので、同様です。
また、神様のような場所から眺めない限り(あるいは眺めたとしても)、それぞれの人が持っているその「もっともな理由」は優劣はありませんが、対立します。
つづく