たまのおいとま

めぐりあわせのおかげで海外でしばしおいとまいただくことになった会社員の冒険と発見と悟り

香港の話 ―自然編― ③

もう一つ、香港に行くまであまり意識していなかった観光スポットがあります。それは島です。

 

ラマ島、坪洲島、長洲島などなど、フェリーで何十分かで行ける距離にたくさんの小さな島があります。

 

こうした島にはまた、ハイキングのコースが必ずと言っていいほどあり、それぞれの島の大きさやそこで有名な食べ物や景観などもそれぞれ違います。

 

島には、香港の街とはまた全然違う時間が流れているような感じで、とても癒されました。

島に住んでいて香港島に出勤する人や、休暇を取って訪れる人などもいます。

 

最後にもう一つ、自然の話とは少し違いますが、新界と呼ばれる、中国内陸との境界線近くの地域も、また雰囲気がガラッと変わります。

 

何度か遊びに行ってみましたが、中国内陸から来た巨大な配送トラックが行き来して砂ぼこりが舞う感じ、低層階の家が多かったり、道路の幅などが広々していたり、そういう雰囲気が、香港、と聞いてイメージするのとは違っています。

 

そういうところに行ってみると、何となく、香港人が中国内陸に感じるイメージも分かるような気がしました。

 

住んでみると、その土地の人にははっきり見えている、地域ごとのグラデーションが見えるようになる気がします。

ビジネスの場なのか、癒しの場なのか、どういう人が住む場所なのか、そういうものが見えてきます。

 

日本以外にそういう場所ができたことは、海外に住んでみて良かったなと思うことの一つです。

                              完